「大東流」は現在数多くの流派に枝分かれしている合気道界の源流で日本古来の武道です。源義家の弟、新羅三郎源義光を流祖として、甲斐、会津と武田家秘伝の武芸として上級武士に代々伝えられてきました。
明治になり、大東流中興の祖「武田惣角先生」が全国巡教に出られ世に知らしめることとなりました。西郷従道や剣豪下江秀太郎、合気道を世に広めた植芝盛平、海軍大将竹下勇はじめ陸海軍将校、警察官、各地武道家名士等三万の門人を育成しました。150cmに満たない身体から出る技は神技といわれ、数々の逸話を残した惣角先生の門人から多くの分派支流が生まれ、今日に至っています。
昭和18年武田惣角先生他界の後、武田時宗先生が家督相続、大東流宗家として、それまで秘伝として士族、将校、教師など名士にしか教授されなかった技に名称をつけ稽古をしやすくし、各地に宗家直伝会の開催などにより大東流合気柔術の普及発展に努めてこられました。
武田時宗先生が平成5年12月2日に亡くなられ、現在、時宗先生に唯一免許皆伝を認可された近藤勝之先生が大東流合柔術、本部長・総務長として大東流の本流を守るため、国内はもとより海外でも広く指導・普及活動をされています。 |